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時間不足その2 [受験勉強]

 前回のテーマは,解答の時間不足を考えるというものでした。今回は,同じ時間不足ですが,学習の過程での時間不足がテーマです。

 学習の過程での時間不足についての相談の中には,仕事を持っていて勉強する時間がとれないというものもあります。これは,基本的には自分で何とかする問題だろうと考えていますので,回答としては,相談者がどれだけ真剣に勉強しようとしているかによって異なります。だから,人によりいろいろな回答をしてきました。

 今日のテーマは,学習の過程での時間不足のうち,参考書を読み,過去問集・問題集等に取り組むのに時間がかかって仕方がない,いつまで経っても終わらないというものです。いろいろな理由があるようですが(前提の知識が多少あるとか全くないというような問題がありますが,ここでは措きます),集中力の問題だと思えるものが多いのではないかと思います。そして,それは,スケジュールがきちんと立てられていないことからくるものが圧倒的ではないでしょうか。スケジュールをきちんと立てて(年内,1か月,1週間,1日),なんとしても,そのスケジュールに従って終了するように心がけること,その努力をすることが何よりだと私は考えています。その中でスピードがついてくるし,集中力も養えます。だらだらとやっていてはいけないということですが,スケジュールをきちんと立てると,だらだらしている暇などないことにすぐ気が付きます。今週は,・・・を仕上げる,今日は,○○頁までやると決めたら,なんとしても頑張りぬく!!

 なお,ゆるゆるのスケジュールは,合格のためのスケジュールではなく,スケジュールを立てる意味などありませんが,がちがちのスケジュールも考えものです。今の自分にとって,少々(少々です)きつめにというのがいいのかなと思います。そして,少々きつめで,1週間のうち半日とか1日とか(それぞれの持ち時間によって異なりますが),調整の時間を置くことが大事だろうと思います。スケジュールがうまく行かなかったときは,その時間を使い,うまく行ったときは,ゆっくりするといいのではないでしょうか(映画に行ったり,友達に会ったり,おもいっきり眠ったり,他の遊びをしたり,家族サービスをしたり等々)。

もっとも,受験勉強を始めて間もない人にとってみれば,ともかく時間がかかるということはありますね。それは,ある程度やむを得ないことだと思います。特に,最初から,細部にこだわって,わからないことを置き去りにして前に進むことができない人にとってみれば,絶望的な気持ちになることでしょう。しかし,一度読んですぐにすべてわかるのであれば,誰も苦労はしませんよね。何度も読むということが前提です。1度目は,わからない部分を薄く鉛筆で囲むとか,?を付けて次に進んでいく,2度目にわかるようになるさと思って。2度目に読んでわかれば,囲みや?を消していく,2度目でもわからなければ,3度目でわかるさと思いながら,読み進みます。最後まで読み終わり,全体を見渡して初めて,前に出てきた細かい部分を理解できるようになることも多いはずです。そのとき,囲みや?を消すことができます。

 そして,1度目に時間がかかっても,2度目,3度目と,どんどん時間は短くなります。1度では,勉強したことにはならないと私は考えています。最低,3度は読まなければ,読んだことにはならないと。

 もうひとつ,よくある相談に,すぐ忘れてしまう,どうすればいいかというものがあります。私も,すぐ忘れてしまう人達の仲間ですが・・・。

解答の時間不足を考える [受験勉強]

 司法書士試験は,時間との闘いの一面を有します。

 数日前,「本試験での時間不足が自分にとっての来年への課題だけれど,どうすればいいか」という相談を受けました。

 これまで,受験相談で圧倒的に多かったのが,このことでした。時間不足をどのように克服すればよいか,問題を解くのに時間がかかるということです。

 私は,本試験における時間不足の解消について,次のように考え,答えてきました。

 まず,前提ですが,司法書士試験で合格のために要求されるものが10だとすると,そのうち8まで学習し理解すればよい。10全部を学習し理解することは,ほとんど不可能であり,する必要もないのではないか。では,あとの2に含まれるものが出題されたときに,どうすればよいのか・・・・。それは,法律的勘で解答を出すこと,もちろん単なる勘ではなく法律的勘であって,いわゆる法律的ものの考え方により答えを導くこと。この法律的ものの考え方を8を勉強する中で身につけていきます。

 さて,8のうち6については,合格レベルの受験生が完全に(言葉どおり完全に)マスターしておくべき事柄に属する部分です。この部分は,言ってみれば,合格レベルの司法書士試験の受験生の常識部分であり,この部分の確保・強化が何よりも本試験における時間不足の解消になるはずです。

つまり,例えば,午前の部多肢択一試験2時間で35問,2時間を35問で割ると1問あたりの時間が出るわけですが,それは,約3分26秒。全問同じように3分26秒かけるわけにはいかないことはいうまでもありません。1分で解ける,もしくは解かなければならない問題,3分かかる問題,場合によっては,5,6分かかる問題もあります(30秒で解ける問題,確信をもってこれが正解だとして答えを出せるものも,人によって問題によってはあります)。短い時間で解ける問題をどれだけ多くすることができるか,これが本試験における時間不足解消のためのポイントではないでしょうか。午後の部においては,記述式がありますから,多肢択一については,1時間20分~30分かけることを基準にすると,1問に充てる時間がもっと少なくなりますから,短い時間で解ける問題をもっと多くしなければなりません。

 ゆっくり考えなければならない問題のための時間をつくるために,できるだけ,時間を節約できる問題を多くしなければならないのですが,それは,8のうち6に当たる部分,合格レベルの司法書士試験の受験生の常識部分,です。この部分を繰り返し繰り返し,完璧と言えるまで,確実に学習します。それに,8の残りのあと2の部分を積み上げます(答練,参考書,問題集等で)。

 時間を節約できる部分として不可欠なものとして,過去問があります(過去問の位置づけは,このような所だけにあるわけではありませんが)。過去問は,完璧に理解しておきます。もちろん,これがすべてでないことは,いうまでもありません。合格レベルの司法書士試験の受験生の常識部分というのは,過去問だけではありません(過去問がすべてであれば,基準点は限りなく満点に近くなってしまいます)。もちろん,過去問がその(司法書士試験の合格レベルの受験生の常識部分の)レベルを示しています。

結局,自分が時間不足となるのはどうしてか,他の人が時間があって合格点をとれるのはどうしてかを考えてみれば,以上がその答えになるのではないかと,私は,思います。

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